FireFox or IE ?

インターネットエクスプローラ、Mozilla Fire Foxがそろってアップデートしました。ちなみに私はFireFoxユーザーです。そろってアップデートといってもIEの方は本当に久しぶりのバージョンアップで、ようやくFireFox並になってという感じです。もともとIEユーザーでしたが、なかなかタブやRSSに対応せず、がまんできずに FireFoxに乗り換えました。この対応の悪さはユーザー軽視にも見えました。たとえば大抵のウェブサイトがIEを基準に作っているために、 FireFoxが使えないケースなどは切り替えて使用しなくてはならず、不便な思いをしました。かつてネットスケープ(FireFoxの元祖)にブラウザのシェア争いで先行されたときは、社運を賭けて叩き潰したのがウソのような、のんびりとした今回のリリースでした。
ところがFireFoxを使ってみると、その使いやすさ、カスタマイズの柔軟さに驚きました。プログラマ向けにはなりますが、JavaScript, XMLの技術をペースとして、XPCOM,XULといわれるクラスやインターフェイスを使って、別物のアプリケーションを作れるくらい自由度があります。 FireFoxはIEと違ってマルチプラットホームなので、これは大きな意味を持ちます。最近はやりのAJAXもJavaScript,XMLをベースにしており、これの延長線上で考えられる点も魅力です。一般ユーザー向けには、豊富な拡張機能モジュールが魅力です。何がインストールされているのか、一目瞭然ですしアップデートされれば教えてくれます。お気に入りはGmailをディスクスペースとして使用できるGSpaceとYouTubeの画像ダウンローダのVideoDownloaderです。GoogleとFirefoxのコミュニティは近い関係にあり(FireFoxの有力な開発者が Google入り)、AJAX自体もGoogleMapがブームの火付け役になったことを考えると、FireFoxがAJAXをより進化させたアプリケーションプラットホームになるのも自然なのかもしれません。今この分野にはまっています。
しかしFireFoxで動作するJavaScriptがIEで動かないことが多く、いちいち互換性を考慮したコーディングをしなくてはならないのが、とても面倒です。このあたり統一する方向にいくのかどうか、単なるブラウザのシェア争いにとどまらない、マイクロソフトとGoogleの思惑が見え隠れしています。