06/11/03 02:59
進化する?IT用語

IT の世界は、次から次へと新しい用語が出現します。ITという言葉もInformation Technology(情報技術)の略語ですが、当初はとても違和感がありました。誰が作ったのだろうといつも不思議に思います。最近では「Ajax」が、新しい用語として定着しましたが、特に新しい技術でもないのに、先端技術のように言われることも多いです。(ASP->SaaSも) AjaxはAsynchronous JavaScript + XML の略で、非同期でウェブページに部分的にXMLファイルをJavaScriptで読み込むことによって、スムースなオペレーションができることがウリになっています。前からあった技術ですがGoogleが積極的に使うことで話題となり、書籍もいっぱいでています。書籍といえば「WEB2.0」ネタが最近とても多いですね。技術的にはRPC(Remote Procedure Call)で、すでに使われているものなのですが、なんか違ったものに感じてしまいます。新しいキーワードが先か新しい技術が先かよくわかりませんが、キーワードが時代背景に影響を受けて整理されたものなら、コミュニケーションの手助けにもなりいいのかもしれません。
ちょっと話はかわりますが、ここ数年XMLがどんどん存在感を増しています。オフィスソフトのような文書の出力形式から、データベースのデータ形式、 XMLRPC等の通信データ形式のようなものまで、身の回りの仕事にどんどんかかわることが増えてきました。言葉的にはHTMLの拡張みたいなので、 HTMLの後にあるもののように思われますが、個人的にはもっと前からあるLISPの概念に近いのではと思っています。LISPは人工知能言語などと言われることがありますが、データとプログラムを同じように記述する点が特徴的です。これはプログラム自身がプログラムをデータとして書き出して、それを動的に実行するようなことができます。(インタプリタ言語によくあるEvalと近いかも。しかしEvalより構造的)見た目にはデータとデータから新しいデータが生成されるようなイメージで、ちょうどXSLTによるXMLファイルの変換に近いイメージを感じます。最近では一太郎のジャストシステムが開発した xfy(エクスファイ)が、面白そうです。XVCDといわれるスクリプト言語(XMLファイル)を使って処理を記述します。こういった技術ってなかなか日本の企業が先行できなかったのですが、これは期待できそうな予感がします。
だいぶ話は飛躍しましたが、今ある技術はもっと昔からその基盤となる考えがあるものが多いと思います。新しいものが実は古かったり、本質的にはあまり変わっていないものあります。GoogleがFlashのような新しいリッチクライアントを開発したとか、ブラウザを開発したとか言っても驚かないのですが、意外と地道に昔の技術を磨いて使っているあたり、大切なのは、本質的なものがわかっているかどうかだ、ということを気づかせてくれます。
自己反省も含めて書いてみました。