06/12/13 21:37
Winny開発者 有罪判決

たくさん報道されているのでご存知の方も多いと思いますが、世間で何かとお騒がせのファイル交換ソフトWinnyの開発者に、京都地裁が有罪判決を下しました。賛否両論といったところですが、ITの最近の世界的な流れを考えたとき、私はちょっと周りが見えてないのでは、という印象を受けました。法律論で言えば著作権侵害という犯罪に対するところに焦点がいくのでしょうが、どうしても時間をとめて議論している気がしてなりません。ビデオデッキがアメリカで販売されたとき、映画会社から訴訟が起こされたことがあると聞いたことがあります。(ちょっと正確でないかもしません) いつも新たなテクノロジーの出現時には、既存の法律にとってグレーな部分というのはどうしてもあるのではないでしょうか。ファイル交換ソフトに関して言えば、ナップスターはじめ Bittrontなど当初問題を抱えていましたが、今はビジネスにうまく繋がってきています。あの悪名が高かったKazaaも有名なIP電話Skypeに形を変えてeBay買収され、現在では大きな地位をしめています。
Winnyの開発者は、まだバグを含んでいる時に開発に携われなくされてしまい、それが数々の情報漏洩事件につながりました。著作権侵害を甘くみるつもりはないのですが、大きな時代の流れを見ずして、小手先のわかりやすい部分だけ議論するというか、結論が出にくい部分を棚上げにして、結論が出やすい部分だけを論点にするといったことは、その先の時代の大きな利益を損なう可能性があるように思います。P2P関しては国外で参考にすべき事例がいくつかあるので、是非バランスのとれた議論を期待したいところです。
ソフト開発者がこれが前例となり新しいチャレンジできなくなるのは本当に避けてもらいたいと思っています。ソフトをテスト目的で無料に配布することはよくあることなので。
あとWinnyユーザーは、Winnyが入っているパソコンのファイルは、確実に盗まれるという認識をもつべきだと思います。特に個人情報にかかわる仕事に携わる人は間違っても使って欲しくないです。