07/11/20 00:15
MS2008

マイクロソフトのテクノロジーに、2007年もまだ前半から'2008'というキーワードがつくものが多くあります。この業界に長くいると、MSのテクノロジーになんらかの関係をもちながら仕事をしてきていますが、今回、開発環境、Webサービス、DB、リッチクライアントを総合的に見て、過去にない大きな変化になるような気がします。
Adobeによるクライアント環境、AIRもそうですが、キーワードは「統合」にあるように思います。統合というと、OS、Officアプリ、VisualStudtioからなMSの製品群が、連携したサービスはかなり他社にはかなり脅威にうつるのではないでしょうか。このあたり企業規模のすごさを感じてしまいます。
導入コストを考えず、開発者側だけの見方からすれば、MSのテクノロジーで全て開発をクローズするのは結構楽なのではと思います。VisualBasicが出たころ、それまでWindowsアプリをコマンドラインのC言語コンパイラで開発してきた人たちにとっては、プログラマ入門言語として、たいしたスキルなしにWindowsプログラムを組めるもの、仕事で使えるものなのか、という認識でいたような気がします。CPUの性能も低かったので、重いイメージがありました。しかし今ではVB(最近はVisualBasicと言うことが少ない)と言えば、スキルとして十分通用するものになっています。最近のASP.NETも同じことのように思います。Visual Web Developerというツールを使って開発をすると、JavaやPHPで開発するのに比べてかなり簡単に、早く目的のものができあがってきます。MSのテクノロジーの進化には、より簡単に、より早くが実現されており、技術スキルがよりいらなくなる方向に進んでいるような気がします。MSもそれをウリにしています。それを使う者にとっては、スキルよりも業務知識の方が必要になってくるのではないでしょうか。
よく求人情報などで、VB.NET,ASP.NETなどが特別なスキルのようなうたわれているのも見かけますが、これには疑問を感じます。PHPやJavaで開発経験のある人なら対応できるものだと思います。例えばASP.NETからWEBサービスの開発を始めてしまうと、HTTPのプロトコルを理解しなくてもできます。しかしPHP,Javaの開発者は、セッション、GET,POSTメソッドを意識します。
開発が簡単になるということは、いいことですが、プログラマの仕事として、このMSの路線だけに付き合っていくのは得策なのかとちょっと考えてしまいます。