08/03/08 23:26
アメリカでの仕事

アメリカに来てから、一ヶ月が過ぎました。こちらの環境にもだいぶ慣れて、仕事も順調にいっています。氷点下の気温が多く、雪もよくふります。今まで穏やかな気候の西海岸しか経験がなかったので、勝手にアメリカは住みやすいものだと思っていましたが、そのイメージが変わりました。
職場には日本人だけでなく、地元アメリカ人に加えてインド人もいます。インド人は英語も堪能で(独特ななまりがあり聞きづらいのですが・・)、家族とともにこちらに長く住んで見えるようです。聞くところによれば彼らはアメリカ人や日本人よりも単価が安いため、よく使われるそうですが、たまたま在米日系企業というクライアントの案件のためこのような設定になっているだけで、決して能力が劣るわけではないと思っています。条件が変わって、私がアメリカ企業で彼らとコンペになったとき、果たして彼らより高い単価がとれるかといえば、そのような保障はありません。
しかし日本の製造業は、地元アメリカ人の雇用を街ごと作り出し、その上私のような日本人をわざわざ日本から呼んでまで雇用を作りだし、本当に頭が下がる思いです。日本の製造業が作ったレールの上をあとから走っているだけのような気がしてなりません。雇用をつくることの社会的貢献というのは、なんとすばらしいことなんだと実感させられます。人を変え、社会を変え、未来を変えます。この仕事では技術的スキルも魅力ですが、仕事以外にも学ぶことが多いです。
日本のIT業界は製造業と違って、輸入ばかりで、輸出が極めて少ないといわれています。日本のソフトウェアやサービスを海外で売ること、海外のソフトウェア、サービスを日本人が開発すること、ということを輸出とするならば、確かに少ないと感じざるを得ません。今こちらで仕事をしていると、こういったことを少しずつ意識するようになってきました。
あまり大きなことは言えませんが、チャンスがあれば日系企業に甘えた環境ではなく、現地法人でも通用するエンジニアになれればという思いが、芽生えてきました