08/12/06 00:08
HONDA F1 撤退

ここまでひどいのかという最近の製造業の不況。以前もホンダのF1撤退はありましたが、今回のはちょっと雰囲気が違う感じがします。自動車産業が新しい段階に入ったということでしょうか。ここ名古屋ではこの製造業の不況の影響が著しい地域で(それだけいいときはよかった)、連日のように暗いニュースを耳にします。我々のIT業界も製造業がお客さんの案件が多く、新規投資がしぼられる話をよく聞く事がありますが、明らかに今までと違った雰囲気を感じます。あのIBMも最近、正社員のリストラをはじめたというニュースもショックでした。
アメリカの金融不況が発端とされていますが、既にその前から原油高で景気が減速傾向にありましたし(自動車の減産ははじまっていた)、サブプライム問題も今年の初め頃、ちょうど私がアメリカにいたころ、大きく取り上げられていました。金融の第一線で働いている優秀なエリートたちでも、この今の状況を読めなかったんだと、ちょっと不思議な気持ちです。そのなプロたちでも先のことが読めないのだから、たいていの人はわからなくて当然なのかも知れません。景気刺激策だとか雇用の安定の政策も必要ですが、もっと大きな世界的な価値観の変化がおこっているような気がしてなりません。
私はフリーのエンジニアなので、いろんな会社で働く経験がありますが、なかなか新しいやり方や価値観は浸透しにくいというのを感じることがあります。私は仕事が変わる度にルール変更を受け入れざるを得ない立場のため、ある意味柔軟性が養われると思っていますが、ずっと同じ職場で同じ仲間と過ごしていると、なかなか変わることというのは難しいことなんだというのも理解できます。しかし時代は自分に合わせてくれません。未体験ゾーンに入ったとき、誰もが不安に陥ります。これから誰にとってもこのようなことが起きうるのではないかと思う今日このごろです。
自分自身も先入観や経験から物を判断せず、より広い視野、歴史などからも学ぶ習慣をつけたいと思っています。