09/06/21 00:04
国際政治とインターネット

大それたテーマとなりましたが、そうたいした記事ではありません。きっかけはイラン情勢がTwitterのメンテナンス時間に影響を与えたというニュースをみたからです。

イランのデイタイムに反政府勢力の人のコミュニケーション手段としてのTwitterの利用を妨げないようにした意図のようですが、これを実施したアメリカ政府に対して、イラン政府は批判をしています。メンテナンス時間を変えたぐらいで、と思ってしまいますが、いつも身近に思っているネットのサービスが、国際情勢に与えている影響というのが、平和に日本に住んでいるとなかなか実感できません。中国の様々なネットの検閲についても、今回のイランと同様、ネットの潜在力に敏感になっている証拠でしょう。インターネットが国際情勢を変えることができるパワーを持っているということは、私を含め日本人にはちょっと実感しにくいのかもしれません。インターネットの世界ではマイナーな日本語の情報しか活用していないからでしょうか。

国家機密に関する情報でも90%以上は公開情報から得られるといわれています。
つまりネットを活用することによって、世界情勢のかなりの部分が読める可能性があります。こう考えるとせっかくこのようなインフラを持っているのだから、翻訳ソフトとかも駆使してもっとダイレクトに自国語以外の情報を積極的にアクセスしたいという思いにかられます。

何か新しい発見があるようで、ちょっと冒険的な気分にさせてくれます。

しかしこのような呑気なことを言っていられるのも、そうは長くないかもしれません。世界情勢の急速な変化に否が応でも無関係ではいられない時代がくる予感がします。国内だけの情報や常識だけでは、よりよい先行きを見通せないかもしれません。

今まで以上に、外への関心を持つ必要性を感じる今日このごろです。