09/11/06 19:49
PowerShell 2.0 - Windows 7

Windows7の発売で、活気ついているPCの業界ですが、まだ使う機会に恵まれていません。いつも数ヶ月か半年遅れくらいで、個人、仕事を含めて使い始めるので、もうしばらく先の話になるでしょう。しかしこのOSのリリースとともに注目なのが、Windows7にも実装されているPowerShell 2.0です。MS-DOSの時代からあまりかわりばえしなかった従来のコマンド実行シェルから、オブジェクトベースの洗練されたシェルへと進化したものですが、今回のバージョンアップでは、とても大きな可能性をひめているからです。それはリモートコマンド実行が可能という点です。

もともとコンピュータというのは、面倒な仕事を簡単にするため、複数の仕事をまとめてしたり、または自動実行したりする「オートメーション」という役割を期待されています。これにより生産効率がとてもあがります。私自身この仕事が好きな理由も、面倒くさがりやというのが大きく起因していますが、とにかく面倒なことを簡単にしたい、ということにとてもモチベーションがあがります。実際業務で要求されることもこういったものが多いでしょう。

このPowerShell2.0は、このような問題を解決するのに大きな武器になると思っています。リモートで制御できることによって複数のパソコンに対して、同時にオブジェクトベースのリモートコマンドの実行が可能で、しかも処理結果も簡単に得ることができます。これまではデータの種類や転送のプロトコルによってサービスを使い分けたり、サードパーティのツールを使い分けたりして、処理の実行やデータの同期をはかっていたものが、これだけでかなりのことでできてしまいます。

それから今後とても期待しているのが、Mono(Windows以外で.NETアプリを実行プロジェクト)の上で動作するPowerShell(Pash)の存在です。ver2.0相当の機能が実現されればLinux等からOSを越えて、Windowsのコマンド実行ができます。Monoプロジェクトでもっとも強力な機能になるのではないでしょうか。
特に最近、ActuveDirectoryがからんだユーザ管理などの仕事が続いているため、とくに感じるのかもしませんが・・ これによっていくつかのサードパーティ製品を使わずにすむことになります。

PowerShell自体、とても洗練されたものですが、どうしてもいままでの延長で、VBSを使用してしまうことが多かったようです。しかしこのリモート機能(他にも便利な機能はありますが)によって、使用用途がひろがるため、今後は使う機会が増えるのではないかと思っています。