Google Public DNS

ついに、といった感想です。DNSはインターネットそのものといってもいいくらい、インターネットを支配しているものだと思っています。速いDNSを無料で利用できるのは非常にいいことですが、ちょっと脅威を感じます。DNSはインターネットのアクセス先を自由にコントロールすることができるからです。

Googleのことだから他のサービスと連動して、単なるDNSとしてではなく、魅力的なサービスとして使わざるを得ないようなものを作ってくるのでしょう。そうなるといくら選択の自由を与えられているといっても、多くの人が使うことになります。(私もかなりGoogleのサービスに頼っていますが・・)
多くの人がこのDNSを使うようになると、Googleにとって現在のトラフィック解析よりもかなり精度の高いものが得られると思われます。これはこれで便利なのですが、ちょっと抵抗を感じます。極端な話、Googleにとって都合の悪いサイトを、検索結果から外すだけでなく、インターネット上から消滅させることもできます。ちょっと考えただけでもアグレッシブなことができます。
高速ダイナミックDNSなども可能になるでしょう。また負荷分散の仕組みも高度化させることもできます。最適化されたインターネットはとても便利なのですが、最適化されないことの良さもあったりと、これは一長一短といったところです。

しかし技術的にはとても興味深いことには変わりありません。