10/08/20 19:24
Google, Adobe買収の可能性

Oracleが著作権侵害で、Googleを提訴しました。GoogleがAndroidに関する、Javaのライセンス料を支払っていないことによるもののようですが、あまり詳しくはわかりませんが、何らかの支払いはしていると思っていました。

参考記事:
Javaをめぐるオラクルのグーグル提訴--サン時代に撒かれた不満の種
http://japan.cnet.com/news/commentary/story/0,3800104752,20418412,00.htm

Sunが訴訟する体力がなかった時期なので、あいまいのままこれまできたようです。しかしAppleもそうですが、今までのルールとかに従うのではなく、訴訟を通して新しいルールを作っていくという逞しい企業文化をもった業界ですので、このようなことはGoogleも十分に予想できたことで、受けてたつ準備をしていたのかもしれません。資金力がある方が結局勝つのでしょう。

もしライセンス料が発生するような自体になった場合、負担はどこがすることになるのでしょうか。Googleはメーカのためには、支払いをするのでしょうか。
私の勝手な予想としては、Javaの使用をあきらめるのではないかと思います。やはり永続的に使えるテクノロジーを求めるはずなので、いずれは自社開発のGoへの移行するでしょう。またもう少し妄想してみますと、AdobeのAIRへの依存をさらに高めるかもしれません。GUI、開発環境はかなり優れていますし、ActionScriptで書かれていますが、サーバサイドのJava(Googe App Engine)とも親和性が高いです。Googleはオープンな技術を使うことを信条としているので、難しいかもしれませんが、もしもAdobeを買収をして自前のものとしてしまえばありうるのかもしません。Goを待たずして自前の言語がすぐに手に入ります。Adobeからみれば、いずれはFlashはHTML5に置き換わると予想する人も多く、あまり先行きの明るい話題がありません。クロスプラットホームでのアプリケーション、またWeb上のコンテンツの開発で、AIRやFlashより優れた普及している技術が見当たらないにもかかわらず、このような状況にあるのは、とても不思議です。
昔、コンピュータのことを「ソフトがなければただの箱」といっていましたが(ソフト優位の考え方)、最近は「どんな優れたソフトもプラットホームがなければ役立たたず」になのかもと思えてきました。かつてIBMがハードからソフトまで垂直統合、Microsoftがソフトウェア、そしてまた最近Appleが垂直統合型にもどって成功していますが、この流れが正しいとすると、Adobeも今の技術を生かしていくのなら、何らかのプラットホームを持つべきなのかと思えてしまいます。(プラッホームといっても、.NET, JavaといったフレームワークやPC上のOSではなく、PCにかわる端末を意味します。)
Googleはネット企業ですが、SNSの分野ではあまりぱっとしていません。これまで検索以外ではあまり成功をしてこなかったような気がするのですが、AndroidではiPhoneを追い越す勢いで成功しています。ネット企業なのに端末とコンテンツに力を入れる環境になってきています。そこでやはり強力な味方になるのは、Adobeの開発ツールとFlashの豊富なゲーム、そしてその開発者だと思います。オープンの技術を使うことが信条のGoogleですが、ネットのサービスとコンテンツビジネスはまた違ったものになるのではないでしょうか。つまりプロプラエタリのものであっても、これからは取り込んでいく必要があると思います。そういった意味で、GoogleとAdobeの合体はとてもおもしろいシナジー効果があるのではと推測します。

随分勝手に予想しましたが、まあ私のような影響力が何もないブロガー(自称)が何を言っても関係がありませんので、思いつくまま書いてみました。
しかしかつてAdobeのPremireやPhotoshopが使いたくて、Macを買った人も多かったと思うのですが・・
そんなにAppleがAdobeを嫌わなくても、と思ってしまうのですが・・日本企業のようには行きませんね。

しかし暑っ!