10/10/09 21:13
Microsoft, Adobeを買収?

敵の敵は見方、その図式がぴったりくる両社とAppleの関係ですが、両社のトップが会談したという噂から、買収の憶測をよんだようです。

Microsoft と Adobe が買収に向けトップ会談か?
http://japan.internet.com/busnews/20101009/12.html

先日、GoogleがAdobeを買収したら面白いのではと、勝手に予想をしていましたが、Microsoftという発想はありませんでした。真っ先に思うのは、FlashとSilverlightの競合ですが、一緒になった場合どちらかを選択することになるのでしようか。私個人としては、この二つのテクノロジーはもう少し競い合う関係のまま両立した方がいいと思います。一緒になってしまうとAdobeの勢いを消してしまうような気がするのですが・・。今までもそうですがMicrosoftの中に入ってしまうと、なんか変に丸くなってしまい目立たなくなってしまいそうです。

少し前に、Second LifeのLinden Labを買収するのでは、という報道もありましたが、MS自体どこに向かうのか、はっきりしていない印象をうけます。Second LIfeの場合は、Xboxのゲーム技術との融合が面白そうですが、何から何までカバーしようとする姿勢は以前とあまり変わっていませんね。仕事からエンテータイメントまで全て一つのOSでやろうとするWindowsの思想と同じで、ネットの世界でも全てやろうとしているように見えます。こうなるとMSの技術の中で連携が深まり、オープン性や中立性が失われるため、Flashのようなネット関係の技術やサービスの普及にはマイナスになるような気がします。
Windowsでしか動作しないブラウザがまだシェアをかなり締めていますが、もしFlashのような技術が、IEでパフォーマンスが最大になるような形になれば、中立性が失われ使いづらいものになるのでしょう。しかし最近のAppleやGoogleのHTML5を重視する動きをみると、すでにFlashの扱われ方はMSのような陣営に近くなってきているのかもしれません。

どうしてもAdobeというとFlashに注目してしまうのですが、実はこれは新参物の製品の部類で、もともとはPhotoShopやPremireといったツールの方が比重は高いと思われます。このようなツールはMSにないものなので、Officeと一緒になれば、PC上で使われる開発系のソフト、ツール類の一大独占企業が生まれます。
Flashは昔からいろんな会社の買収の繰り返しの中生き残って来たソフトで、私もいろんなバージョンを使って来ましたが、今のネット時代なくてはならないアプリケーションプラットホームとなっています。そのためこのソフトだけ毛色が違うように感じます。Adobeが買ったときは、アプリ連携が楽になり便利に思えましたが、今となっては買収されていなければ、運命も変わっていたのかもしれません。

それにしても、この業界の離合集散はすさまじいですね。