10/12/31 02:07
WikiLeaksで考えさせられること

WikiLeaks、今年後半、とても注目されました。
情報のデジタル化によって、文字、写真、動画、音声で表される機密や知的財産を含む情報は、すべてビットとして存在するようになり、ネットの発達、高速化によって、それらが世界中のどこにでも転送ができるようになっている社会ということを、改めて認識する必要があるのではと感じています。
WikiLeaks自体の是非については、自分自身あまり調査していないので、なんとも言えないですが、ただ日頃利用しているインターネットを使って、世界を震撼させるほどのことが起こせるということを、改めて感じさせられる事実であったことは間違いないような気がします。逆に言えば、ネットの力を使って世界を平和に導くことだってできるのかも知れない、という可能性も感じるわけです。
前にもとりあげたことがありますが、Twitterも反政府活動家の発言に使われたりして、その国で影響力を持ったことがあります。
かたやIT起業家はTwitterのようなサービスを創造することに躍起になっています。新たなサービスを公開し、ユーザを集めてその価値を高めて、IPO(株式公開)や買収等で利益をあげるという夢をもつことも少なくありません。SocialMediaのようなサービスは、人を多く集めることを目的とする性質から、この世の中を動かす影響力ももつ可能性があります。そのようなことを考えると、このITの業界もまだまだかぎりない可能性をもった業界ということになり、もっと大きな視点でITをとらえられるような気がしています。

経済合理性だけでなく、もっと大きなポリシーからサービスを考えられないだろうか、とWikiLeaksの件を期に思った次第です。