12/11/25 01:06
英語教育について思うところ・・

先ほどTBS「情報7days」で幼児からの英語教育についてとりあげられていました。幼いころからネイティブの発音に慣れることが重要で、そのような教育方法や教材についてやっていました。
これについてなんの異論もないのですが、もう一つ重要なことについても語られてもいいのではと思いました。
(テレビ番組としてのわかりやすかさら、その部分が強調されたかもしれませんが・・)

私もある時期海外の仕事が多いとき、ある外資系会社で働いていた年配の日本人の方で、ネイティブ発音が聞き取りにくいと困っているのを聞いたことがあります。その方もやはり幼児のときにネイティブな発音に慣れないと、成人してからでは難しいと言っていました。確かにそのとおりなんだと思います。
しかし、その方はビジネスにおいては何の弊害もなく、英語でのコミュニケーションをとられていました。私自身もビジネス上の英会話などほとんどできませんでしたが、メールでのコミュニケーションで仕事上はとくに不都合なくすませていました。
私が英語でコミュニケーションをとろうとしたきっかけは、当時勤めていた会社にも海外部門があったのですが、そこで通訳をお願いしていては、仕事がどうしても遅れてしまうことからでした。海外の開発者と自分が直接やりとりした方が技術的なこともストレートで理解できるからです。ある意味必要に迫られたのではじめました。
ロサンゼルスから受け取ってロンドンへという流れのやり取りでしたが、メールを受け取ってその日のうちに返信をするということは、次の日には地球を一周して一仕事がかたづいていることになり非常に効率がいいからです。
当時は翻訳ソフト、辞書アプリとか多用して四苦八苦してメールしていた覚えがあります。また別のケースでは、ゲーム関係の仕事をしているときは、海外の人が日本語を勉強して、日本語でメールをくれたりしていたこともありました。なぜなら当時は日本が情報の発信拠点だったからです。

何が言いたいかというと、言語というのはあくまで手段だということです。言語よりその個人が何ができるかの方が重要になってきます。英語ができるからアメリカで仕事ができる、というなら日本語ができるから日本で仕事ができる、ということになりますが、日本語ができたって日本で仕事がないこともありえるということはよく理解できることです。
学校での英語教育方法は、注目をあびやすいのですが、特別なことものではなく他の学科と同じくさりげなく学ぶものだと思います。これを学ぶ人に過大な期待を持たせるような誤解をあたえてはいけないのではと思います。むしろ海外で活躍できるようにするには、逆に日本のことをより勉強する必要があることでしょう。
ソニー・ホンダをはじめ世界へ羽ばたいた企業はたくさんありますが、創業者は現在より英語教育をしっかり受けていた世代でしょうか・・とよく思います。

幼児からの英語教育を否定しているではなく、私は機会に恵まれるなら是非やった方がいいという考えです。その頃でないと聞き取れない英語特有の周波数帯域があるということは、以前からよくいわれているからです。ただそれがメインでないことも、もう少し教育する必要があるのでは、と思います。

と、いつも思っていたことを番組をきっかけに書いてみた次第です^^;