14/02/02 11:56
ビットコイン

仮想通貨として最近、世界中でとても話題になっているようです。その名前は知っていましたが、名前だけ聞いてインターネットでつかえる電子マネーの一種だろうということで、それほど関心がもてませんでした。(情弱ですね)
しかし先日NHKの番組をきっかけにその仕組みを知り、これは世の中を大きく変える技術だと思いました。
採掘はコンピュータのプログラムで行い、それの価値は使う人の数によって決まる、というものですが、現在のお金のあり方を再認識することにもなりました。金本位制から移行と同じくらいの重大な出来事でなのかもしれません。
このプログラムのアルゴリズムには、有限(数学的な上限という意味かもしれません)のコインしか発行できないしくみになっていて、コインが多くなるほどコインが採掘(発見?)できにくくなるしくみにっているようです。(有限というのがポイント。Goldのしくみと同じ)そのため高速演算処理ができるPCを使って日々採掘されているようです。
これを「お金」とみんなが思えばお金だし、「お金」でないといえば何の価値もないものになります。結局現在使っている貨幣や紙幣もそれ自体に何の価値もありませんが、みんながこれを「お金」だと思って取引に使うから、価値があるだけなんですね。
生活の中でなくてはならない「お金」をプログラムでつくれる、定義できる、これはすごいショッキングなことです。(ちなみにこのしくみの論文は日本人によって書かれたようです)

このしくみに驚かされた以外にも、何もかもビット化(デジタル化というよりしっくりきます)する現在、さらにそれを加速するものとして興味深いです。最近では3Dプリンタもその内の一つです。ビット化というのは、高速化することだと思っています。
高速化すると生活の中でいろんな時間を圧縮することができます。しかし人間の考えるスピードはそれほど変わらないので、高速化が究極的に進んだとき、人の生活はどんな影響を受けるのだろうか、と最近思うことがあります。
話が飛躍してしまいそうなのでここまでとして、このビットコイン、「超最適化時代」の投稿にも話題にしましたが、アルゴリズムに支配される世の中に一歩近づいたのかもしれません。