14/03/08 22:38
続・ビットコイン

最大の取引所のMtGOXが、コインを「盗まれた」ことから、知らない人がいないくらいに話題になってきましたビットコイン。前回の投稿から、まさかこのような状況になるとは予想がつきませんでした。
最初この事件の報道を見ていて、正確にどういったことが起きているのか理解している人はかなり少ないのではないかと思いました。報道の説明もかなりおおまかであったり、既存の電子マネーとどう違うのかが明確でなかったりと、多くの人が誤解を招く内容でした。この事件のおかげで詳しく説明する記事がネットで書かれるようになり、私自身もより詳しいしくみが理解できた次第です。
この事件で日本の報道の特性みたいなものも浮彫になりました。ビットコインの優れた仕組みについてよりも、保証がない等のリスク面、法的にグレーな部分等ネガティブな部分ばかりの光をあてていた気がします。最近のSTAP細胞の報道にも同じことを感じました。STAP細胞がどのように優れているかよりも、女性研究者であることや、割烹着姿で研究をしているなどといったこと方にウェイトが高かった印象を持ちました。このような特性は、専門的なニュースを一般視聴者が見ても退屈しないようにするためだとか、報道に関わる人に文系の人が多いという指摘もあります。

ちょっと前の事件で、成りすましによる脅迫文の投稿で、アクセス元となったPCの持ち主が冤罪で逮捕されたりしました。IPアドレスだけで容疑者を特定しようとしたことが間違いだったわけです。これはITの仕事をしている人には理解が難しくないしくみですが、世の中の大半の人は理解が難しいことです。本格的なサイバー犯罪は、もっと複雑で専門家でも気づかない可能性があります。このような事件や事故がおきた場合、正確にものごとを把握することは、今後ますます難しくなっていくと思われます。
では、どのようにするべきなのでしょうか。やはり複雑な世の中に生きている限り、それにふさわしい勉強が必要になるということになります。事件や事故のときだけでなく、通常の生活の中で、今何が起きているのかを正確に知るためにも不可欠なのかもしれませんね。