14/07/12 10:02
IT製造ライン

ちょっと前の気になっていた記事ですが、なかなか時間がありませんでしたので、今とりあげてみました。

ITエンジニアの地位を落とす、日本企業の大きな誤解
ソフトウエア産業は製造業ではなくサービス業である
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140609/266564/?P=3&ST=smart

「SIerの上位層の方と話をしていて非常に違和感を感じるのは、エンジニアの中でも実際に製品を作り上げるプログラミングを行うプログラマーを、ライン生産方式の工場作業員(ライン工)のイメージでとらえている点である。これは、大手SIerの多くが、日立製作所、NEC、富士通などの“メーカー”の出自である事を考えれば納得もいく。」

名古屋というば、大手自動車会社T社が関係したITの案件がとても多いのですが、その中でもT社直系の業務アプリケーションなどの案件では、上記"メーカー"を通してやるケースがよくあるようです。私もあまり頻度は高くないのですが、そのような仕事をさせていただくことがあります。その中で、プログラミングのことを「製造」とか「製作」という言葉で呼ぶことがありますが、これには当初はとても違和感を感じました。

「SIerではいまだに製造業と同じようにとらえ、設計と製造を無理やり分離している。ITに対する理解度の低さに驚きを禁じ得ない。ちなみに、マイクロソフトもグーグルもアーキテクトは自らプログラムを書くのが当たり前である。」

これは、「製造」中に「設計」に手もどりがよくあることからも理解できます。プログラムができない人が設計しているケースもあるのですが、「設計」で粒度が高いものを要求されるときにも起こります。これはExcelを使って日本語で動作可能なプログラムを記述するようなもので当然無理があります。

よく自動車製造ラインでは、部品や道具を置く位置が、日ごろの作業から高度に効率がカスタマイズされ、工場自体がノウハウの塊だと言われます。
ITの開発現場が別にラインと呼ばれてもいいのですが、ラインならこのような「改善」ができる環境であるべきと思います。実際に作業をしてみると、いろんな無駄、非効率を多く感じます。長年やられている方も、みんな知っていながら立場的なこともあり、黙認して作業されています。個人的には、工場ライン的な改善がもしITの現場でできるのなら、コスト削減効果はかなりのものになるのではと思います。
コストだけでなく、作業する人のストレス削減にも。