14/08/15 23:22
Cyber Warfare

今日は、終戦記念日。生まれてこの方ずっとこの季節になると戦争の話題を目に耳にします。テレビ、新聞等で過去の映像を見ては、今の平和の尊さを感じます。

現在、世界ではウクライナ、イスラエルでの戦闘、日本でも周辺国との関係が思わしくないため、また過去の戦争のようなことが起きてしまうのではないのだろうか、という重い空気を感じることもあります。
その上、今年は集団的自衛権の憲法解釈の変更により、この季節特に安全保障による報道や議論が活発になっている気がします。

しかしこれらを見ていてストレスがたまることがよくあります。それの多くは、現実の視点と当時の視点のバランスが悪かったり、論理的な根拠に対して感情的に反論したりしてかみ合わない点です。また一部のシンボリックな出来事と全体の問題がバランスよく議論されなかったりします。

この議論は、そもそも自分の主義主張を通そうとしたり、相手を打ち負かしたりする対立構造のものではなく、過去の事実と現在の情勢を多く洗い出し、どのような方法をとったら戦争にならないか、皆で冷静に考える類のものだと思うのです。(すごく複雑で正解がない)
ほとんどの人は専門家でないため、過去の戦争のこと、現在の世界情勢について詳しく理解しているとはかぎりません。テレビや雑誌等で見聞きすることからしか判断できません。マスコミには、単純なアンケートで対立構造を煽ったりするのではなく、さまざまな海外の現場で活躍する専門家による質の高い議論をする場所を用意してほしいところです。

あと個人的には「危機」がどういう形でイメージされているのか不安です。
これは世代によって違う可能性はありますが、軍艦や戦闘機が攻めてくる、ミサイルが飛んでくる形でしょうか。それもあるかもしれませんが、今すでに始まっている情報戦なども主力になるのではないでしょうか。

例えば、外交的に孤立させる手段として先に手を出したように仕立てられ世界的な非難を浴びることになるとか、主要施設をリモートで爆破するとか、サイバー攻撃による攪乱等、誰が仕掛けたかもわからないような対処がしにくいものになるのかもしれません。「積極的平和主義」で果たす責任も多くなるならば、対外情報収集、分析能力などもそれなりなものが要求されます。頭(情報分析)と体(実力行使)のバランスが悪いと、間違った方向に関連する国の人々をリードする可能性が高くなります。

これこそが先の敗戦に学ぶべきことのような気がします。